I HATE
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I HATE

ナツメカズキ

桐谷の一途さがかっこいい

ネタバレ
2020年11月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家具屋に就職したヒロは顧客先のホストクラブへ行くとそこには10年ぶりに再会した同級生だった桐谷はホストとなった姿で再会するシーンから始まる。
高校時代に桐谷が「お前キスフレって知ってる?男の唇でも充分柔らかくて興奮するってよ」とけしかけられてから2人のキスフレは日常に。いつものようにキスをしていたらヒロが「俺、彼女でもつくろっかなー。お前としてるお陰でキス上手くなったし」と言ったら桐谷が豹変し貞操の危機を感じたヒロは卒業と共に桐谷から逃げるように上京してから10年、その間のヒロはそれがトラウマになってしまい彼女が出来てもキスしようとすると桐谷を思い出してしまうためキスさえ出来なくて27歳にして未だに童貞。(かわいそう。泣)
ヒロにとっては忘れたい過去、だから会いたくなかったのに再会してからの桐谷はヒロが建築関係が好きだったこと、缶コーヒーはブラック無糖派なことなど些細なことを覚えていることにヒロは混乱する。追い討ちをかけるように「あの時怖がらせて悪かった。いつか謝りたいと思ってた。この仕事が終わったら二度と関わらないから忘れてくれ」と去る桐谷にヒロはお前のせいで童貞やらなんらをぶちまけてしまったので……なんかここから2人が急接近して思いが通じ合っちゃいます。(あっさりマイルド)
お話の内容が似たような作品で「ラブクオリア」を好きな人はこちらも好きかもしれません。って長ったらしく書きましたが表題はP77で終わりなのでラブクオリアよりもあっさりとした拗れ方なので読みやすいです。でもね、結局、ヒロは童貞のまま。(ああ、かわいそう。泣)
2作目はスピンオフ?な幼馴染みのお話も何年も拗らせてます。こちらの拗らせ方の方が初心者さんでも読みやすくて感情移入しやすいかも。私はラブクオリアが好きなので表題のお話が好きでした。最後は4人がばったり出会うことで2つのお話がくっつく終わり方も良きでした。修正甘めP204。何度も読みたくなる作品です。
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