僕らはなんども恋をする
」のレビュー

僕らはなんども恋をする

星名あんじ

究極の愛

ネタバレ
2020年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の絵がとても綺麗でタイトルも気になって買って見た。タイムリープって帯に書いてあるから異世界物かなと思いながら読み初めて一気に読んでしまった。
好きな人に好きと言う事を決めたとたんの事故、恋人になりたかった人の死、奇跡のタイムリープ、変えられない運命、限られた時間の中で考え付いた結論が彼と出会わない世界と言うのはあまりにも悲しい。
好きな人が生きている世界の為に自分は記憶の中にある彼の思い出だけで何年も過ごすのは究極の愛と言うしかない。運命の時を過ぎて彼が生きているとわかって安堵した後に出会えない寂しさに押し潰されそうになり、タイムリープした時の思い出の河川敷で号泣しているいっちゃんは悲しすぎる。初めからいっちゃんの事を「運命の人」と言っていた萬くんはどの時間軸の世界でもいっちゃんに出会っていたのだと思う。究極の愛が運命の人と出会え幸せな未来を作るんだと思う。幸せな未来で安心して泣けてきた。何度も繰り返し読んで結末はわかっているのに良かったねと思い泣いてしまう。良い本に出会えて良かった。
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