SEX DRIVE ―抗えない性衝動―
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SEX DRIVE ―抗えない性衝動―

兎山もなか/篁ふみ

人は選びますが最高です。CDも合わせると◉

2020年12月14日
シチュエーションCDと小説で展開している今作です。
小説読んで気に入った方は、ぜひCDを聴いてみてください。
音になるとまた違うので、感動します。
小説読みながら、聴いてみたりして違いを探す。
演者さんのセリフのニュアンスや息遣いなど、細部のこだわりも素晴らしいです。


ちなみにタイトルどおり、衝動です。
設定を理解すると、なるほどなと思います。
ですので、ほのぼのや心通わせて、などのまったりな感じが好きな方には、肌に合わないと思います。
はっきり言って、今作は真逆な雰囲気です。

さて、小説ですが、今回は二組の男女バディのお話。それぞれのバディらしさが出ており、明暗がくっきりと分かれています。
一冊の小説で同じ世界観でこの楽しみ方ができるのは、このタイトルならではです。
書きすぎるとネタバレになり、面白くなくなりますので、あらすじやサイトに触れて設定がお気に召した方、気になった方は是非。
もなか先生はコメディから純愛、仄暗いお話など、数多く書いていらしてる方です。
それらの要素含めて、絶妙な塩梅。
ただ、設定に地雷になりそうなものも存在します。
TL小説をかなり読んでいますが、正直あまり見ない設定でした。
が、それもそれで一興。ありそうでなかったものでした。
最近は似たような感じの題材があったり、パターン化してるかな、と思っていた際に出会った今作。
TLらしく、エロくて、刺激的でした。
一風変わったのを探してる、マンネリ化した感じのは読み飽きた、な方も是非。
ちなみになんとなくですが、隠語が多いと感じましたので、こちらが苦手な方にはおすすめしません。


世界観的に他のバディのお話や続編も展開出来そうなので、楽しみに待っています。
コミカライズも控えてますので、小説だけで楽しむには勿体ない作品。
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