生命力

お気に入りの作者さんです。
２６７ページ。決して挿絵に引っ張られたわけではないですが、生命力の強い一冊という印象で、挿絵もその印象に一役以上買ってます。騎士と言われて納得のヒーローのガタイがばっちり描かれています。多分初めて見るイラストレーターさんですが、ヒロインも含めて肉付きがいい絵でした。
お話としては、二国間の同盟強化のための政略結婚で嫁ぐヒロインが、ヒーローと共に砂漠を渡り、やっとの思いで到着した先でもクーデターに巻き込まれ、と、ずっと命の危機にさらされています。それが陳腐にならない文章で、ヒーローとヒロインの初夜は、生と生の交わりな感じです。ヒロインもさることながら、ヒーローがとにかく魅力的で、大満足の一冊でした。