このレビューはネタバレを含みます▼
最高のクリスマスプレゼントではないでしょうか。
『僕をダメにする38歳。』のスピンオフで、個人的にはこちらの作品の方がより心に響きました。
肉親はいるけれど孤独で過酷な経験をしてきた律さんと肉親ではないけれど愛情豊かで温かな家庭で育った直矢さんは対照的ですが、根本では生まれてきた意味を模索していた点、お互いの出逢いは必然で光明をもたらすものだったという点に感涙しました。律さんが中々素直になってくれず、もどかしく思いましたが、最終的には素晴らしく寛大な直矢さんに飛び込んで受け止めてもらえて良かったなと安堵しました。幸せという感情を実感してもらえたのも、読者としては感無量でした。