君へ結ぶハッピーエンド【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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君へ結ぶハッピーエンド【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

Arinco

ほんの少しだけ違和感が残る

2020年12月23日
社蓄リーマンの凜太郎とキューピッドのQ。突然現れた人外のQを凜太郎がするっと受け入れる様は社蓄状態で心身共に弱っていたからと思うとそれほど不自然さは感じず、子を成すために凜太郎の恋を成就させてやると言うQに対し、Qと恋がしたいと言う凜太郎の気持ちも理解できて、ファンタジーな世界観を楽しく読めた。

でも、Qが人間だったころの記憶が蘇ってからは時代背景の違和感がほんの少し生まれ、心地好く浸っていた世界観が途切れてしまった。

社蓄状態だったとは言え、凜太郎の会社は大手でブラックではないし、嫌な人も嫌な展開も無くてQの過去以外は優しい話だっただけに、違和感なんか抱かなければと本当に残念。


現実世界でのQの扱いがふんわりしたまま終わっていて、凜太郎との今後を考えると、ここはきちんとしてほしかったなと思う。ラストがあれでも凜太郎が幸せであることが一番。
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