実はそんなに大人ではないヒーロー

ネタバレ

2020年12月23日

このレビューはネタバレを含みます▼ 自分によりかかるような甘えるタイプ女性には、覚めてしまうヒーロー。実はそんなに、大人の男性ではなくて、どちらかというと、自分でしっかりと立てて、時には自分のことを忘れてしまう位の自立心の強い女性が好きたという、意外と女性を囲って溺愛するタイプではない。
溺愛御曹司というよりも、ともに戦友になれそうな女性が好みだったという。
だから、元彼女の登場に、ヒロインへの配慮が欠けてしまい、ヒロインへの愛情よりも、元彼女への優しさを優先させてしまい、ヒロインを傷つけてしまう。自立心が強く、恋愛に溺れないヒロインだからこそ、そんなヒーローをやきもきしながらも、様子を見守り、ヒーローがヒロインを振り返るまで、耐える。元彼女や普通の女性だったら、そこでつぶれてしまっただろうというくらいに、いつも自分のことでいっぱいいっぱいの意外と弱いヒーロー。だからこそ、強さで自分を待てるヒロインとの将来を決めたんだろうと思わせる。何度もヒロインを守りたいと言ってたが、一回も守れてないし、ヒロインの強さに甘える形での交際が、元彼女の登場からずっと続く。どちらかというと、守ってばかりなのは、元彼女に対してで、ヒロインには気持ち的に守ってもらってばかりのヘタレヒーロー。
付き合ってからの波瀾万丈は、韓流ドラマのように、エピソードてんこ盛り。結局は大人のヒロインに落ち着いたヒーロー。
ヒーローの幼なじみの元彼女と結婚した御曹司の二人が実は一番切ない恋愛をしている物語。なので、ヒーローの切なさが全く伝わらず、ヒロインに甘えてるだけのヘタレ御曹司に見えました。

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2tpjutj さん

(女性/30代) 総レビュー数：0件

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