無能なナナ
」のレビュー

無能なナナ

るーすぼーい/古屋庵

主人公に共感できない

ネタバレ
2020年12月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「人類の敵」と戦うために養成されているはずの能力者が、実は「人類の敵」そのもので、人類から差し向けられた刺客である主人公が策略を弄して能力者を駆除していくというストーリー。確かに描かれている「能力者」は、性格的に難のある者が多いように描かれてはいるが、主人公がターゲットにして殺したのは比較的まともな奴ばかり。いくら能力者が「今後何万人も殺す可能性がある」とはいえ、まだ何もやっていない子供を殺していくのだから、その行為には正当性はない。殺し方もだまし討ちのような卑怯な手口ばかりで、ダークヒーロー(ヒロイン?)にもなりえない。
他の人のレビューを見ると、巻を追うごとに主人公にも変化があるようだが、1巻を読んだ限りでは胸糞の悪い読後でしかなく、レビューの点が高いのは不思議でしかない。
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