剥がれ落ちていく…

傷付いた心に薬を塗り緩和 出来ずに、
苦味の強い錆で覆い隠し、
トラウマに気付かれぬよう、職場で人当たりよく穏やかな笑顔を保つ阿万瀬さん。

そして癒されない痛みは 痛みを受ける事により紛らわし帳尻合わせをする日々。

そんな心の一部を覆う錆は 誰かを好きだと感じる…感じたい心にまで侵食してしまっている…
そんな描写も表現されていて、
胸を締め付けられながら読ませて頂きました。

恋愛対象だから とか関係なく、
その痛みが心配な千紘くんは阿万瀬さんに関わっていく。
そんな中で千紘くんによって、少しずつ少しずつ錆が剥がし落とされ心が溢れていく過程が描かれていて、心の痛みを癒すのは人の優しさや愛情なのだ、
と感じさせてもらえる作品です◎