このレビューはネタバレを含みます▼
『セイレーンの娘』という呼び名で、周囲から貶められていたヒロインが、同じ呼び名でヒーローの国では天使として崇められている、そのギャップが面白い。ヒーローにとっては美点が、不当な扱いをされてきたヒロインには欠点で、自信の無い原因になっているのがもどかしい。けれど、健気で一生懸命なヒロインと、ヒロイン大好きなヒーローの組み合わせが好き。猛獣系ヒーローが小動物系ヒロインを愛でまくり、度を過ぎて叱られたりしているのが微笑ましい。挿絵の絵師さんも好きなので、結構挿絵があって満足。