思春期独特

こういう世渡りがとか集団心理っていうの？とくに学校ってカースト制度あったりでそういう独特な世界を軽めに描いた1冊ですね。軽めに描くのは読みやすくて良いけど、それでもバックグラウンドはしっかりして欲しかった。夏木がグループのトップな理由がないし、高田が佐野に惹かれた理由もボヤっとし過ぎ。夏木がゲイなのがちょっと仄めかされているけど、それだけで佐野といたしてて好きだった理由にするのは些か雑な運びだと思う。キャラの設定、バックグラウンドを作り込んでいれば自ずと描写で描かれるものでしょうしそれが出来ない作家さんではないと思うんだけどな。物足りない1冊ですね。特に佐野が好きだっただけの夏木が悪者放置で終わってるのは気の毒。