このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバース特有の運命の番について、食事や睡眠等の本能と同じと評した攻めや医学的(あくまでもこの話の中ですが)観点からフェロモンや遺伝子の相性が良いだけで心は無関係であり、別れを選ぶ2人もいるとしているところが良い。
受けは過去に将来を約束した元カレが目の前で、よりにもよって自分の幼馴染みが運命だと判明し、捨てられてしまっています。
が、再会した元カレは衝動的に幼馴染みを選んだがどうにも上手くいっている風ではなく、幼馴染みもまた受けの彼氏を奪った形になった為に罪悪感に苛まれており幸せそうではない、例え運命だとしてもめでたしめでたしで終わらないリアルさを感じました(正直元カレざまぁwと思いましたね)
攻め、最初は運命が現れたからといって諦めた受けに厳しい事を言うので(運命嫌いだとしても)ちょっと・・・と嫌になりかけたのですが、受けの為に行動してその結果お互いに想いを深め合うのがすごく好き。観覧車の中でのキスが2人とも色っぽくて一番好きなシーンです。
元カレのトラウマを払拭し前を向きだした受けが、前述した元カレ&幼馴染みとの再会で一卵性故に攻めも幼馴染みが運命だった為トラウマが発動するも、運命より心を守った攻めが本当にカッコイイんですよ・・・!耐える姿がもうホントー!にカッコイイ・・・涙出る・・・
攻めがあまりにもカッコイイもんだから元カレがゴミにしか見えないので、ゴミにはしたくないだろう作者さんの書き方がちょっと白々しく感じました、元カレが去るところで受けにありがとうと言わせるのは受けがあざとく見えるからやめてほしかったなぁ・・・過去の受けと今の受けの姿を思い浮かべて幸せにっていう攻めも古くさいしお前どの口で!ってなったので。
攻めと受けの、2人の心を大事にした恋が凄く良かったのでヘンに元カレと幼馴染みのスピンオフとかはやらないでほしいですね、抗いがたいとは言えど本能に負けて受けを捨てた元カレはゴミにしか見えないし(攻めが良すぎたのもある)展開は分かりきってるし幼馴染みがいかにも受けって感じで好きじゃない。
もし、書いてくれるならその後の甘いお話を短編でも十分なのでお願いしたいです。