このレビューはネタバレを含みます▼
表題作は高校3年生の時から10年間、親友兼セフ レとしてつきあってきた真崎の結婚式に倫章が招待されてというほとんど結婚式場が舞台のお話ですが、真崎にマウントを取られ続けてきた倫章が可哀相でたまらなかったです。綺月先生のいろんなシリーズからつまみ食いのように読んで3作目ですが、どの作品もおいたが過ぎるっていう印象があります。よくこんなこと思いつかれるな~と衝撃的な展開に毎回驚かされてぐいぐい引き込まれます。ほんとにすごい作者様です。ただ刺激が強すぎてこれからも倫章がブンブン振り回されるのかと思うとちょっと続編を読むのを戸惑ってしまいます。真崎目線のお話があればちょっとは苦手でなくなるかなと思っていましたら「いつもそこには愛がある」は2人の高校時代を真崎目線で書かれているようで読みたいなと思いました。表題作の後に収録されている「いつもお前に恋してる」では真崎の優しさが感じられてイメージアップかと思いましたが、「いつも世間は大混戦」でまた独断専行の俺様感が前面に出てきて...こういう俺様攻めに引きずられながらも愛情でまとまってしまう2人のズレを楽しむシリーズなのかなと思いました。2015年5月。