恋愛アレルギー【電子限定漫画付き】
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恋愛アレルギー【電子限定漫画付き】

井藤楊子

人によっては地雷要素あり。特に2巻。

ネタバレ
2021年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いで3巻(17話)まで。
イケメンを見たり触るとじんましんが出る派遣社員なヒロイン。親が勝手に結んだ縁談を断るために、アレルギーの原因となった幼馴染のいる田舎に帰らなければならなくなったヒロインは、派遣先の上司ヒーローに偽装彼氏を申し込む、というところから始まるよくある恋愛ものと見せかけた、各々が抱えるトラウマを乗り越えるために支え合い惹かれ合うようになる男女のお話。
1巻の頃はこの作者らしい描き方で、暗い要素(多分ヒロインは幼馴染からレイ プされて、アレルギーになった)がありつつも、重くしすぎないようにコミカルな描写も入れつつ、Hシーンは基本ヒロインの妄想で繋いだりと、面白く読めた。
が、2巻でヒーロー側の事情(中学生時代から継母と性的関係を持ち、高校時代に父か自分の子かわからない弟ができ、ショックでEDになったが、現在までも継母に性奉仕していた)が判明すると、正直1巻のノリからこうなると誰が思うのかというほど重く気持ちの悪い展開に。簡潔に描写してたけど、最初は逆レイ プからの始まりだったが、途中からはヒーローも進んで関係もっていたっぽい描写もあって、被害者だと思っていたヒーローのことも気持ち悪くなった。最初のほうは一方的に翻弄されたのだろうと思うが、高校になっても変わらずやってたのはなあ。男女の力の差を思うとヒーローの意思はしっかり介在しての行為だし、こんなのがヒーローなのかと複雑な気分に。
ここまで不快な気分にさせた継母との問題解決は3巻で割とあっさり終了。これ以上引っ張られてもただただ不快だから片付いた方がいいんだけど、継母への罰はそれだけ?感は強かった。まあ、本人も認めてるけど、結局父親が一番悪いんだよな。父子家庭で若い女と再婚して、自分は出張三昧って。息子より常に自分優先なのがスケスケ。継母の動機も常軌を逸してるし、これで夫と息子(ヒーローではない)大好きなんです!とか書かれても何言ってんのだった。なんでここまでキチガイ女と重い設定にしたのか。正直この継母のくだりは電子と記憶の海に捨てたい。父親は離婚しない気のようだが、この女は離婚するのが一番堪えると思うよ!
4巻以降はヒロインのトラウマ解消に話は進むんだろうけど、こっちも1巻では濁したシーンを具体的に入れてくるんだろうか。ヒーローのに比べたらそれでもマシそうなのが…。本当に2巻は私的にマジで地雷だった。
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