このレビューはネタバレを含みます▼
期待された役割を全うできずに傷つき、衝動的に異国へ逃げたケイタと、αとして搾取され心が疲弊し他人を見下すようになってしまったダレンが、出会ってゆっくりと近づいていくお話。ダレンは人を寄せ付けないようにしつつも、根本的なところでは優しく、ケイタに手を差し伸べて世話をしてしまいます。
最初は言葉も通じない状態から、少しずつ心の距離が近づいていくのを、ゆっくりと見守る感覚です。
ダレンのトラウマに関わるので、オメガバースですが性描写は少ないです。
傷ついた二人がホームを見つける、温かい物語でした。
もう一作はオジサン×オジサンの短編。こちらは攻めがストーカー気味ですが、彼のこの強引さと行動力がアビーを救ったんだろうと思います。最終的に40代×50代になり、絵の表現もそれなりの枯れ具合です。私は好きです。