美しい彼
」のレビュー

美しい彼

凪良ゆう/葛西リカコ

買う以外の選択肢がない。

ネタバレ
2021年2月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凪良先生が毎回、気持ち悪い攻めが好きだとあとがきで仰ってるんですが、とてもわかります。

平良は幼い頃から吃音症をもっていて、緊張したりすると言葉がドキマギになってしまい、今まで人と関わることがなく、高校二年生のクラス替えで自己紹介をすることになり、そこでも吃音が出てしまう。

カースト上位の清居とその取り巻きみたいなグループで、パシリとして使われる平良。

パシリだった平良がどんどん清居のことを好きになり、気持ち悪いくらい真っ直ぐ、純粋に清居のために尽くすように。

清居は平良にとって、1番大切な人であり王であり、自分はそれに使えるアヒル隊長のように…

最初は価値無しを下した清居だったが、ただパシリとして便利だと思っていた。

幼い頃両親が離婚し家では1人なことが多かったことや再婚で弟ができたことで寂しい思いをしていた清居はテレビでアイドルに手を伸ばすファンを見た。

自分だけをこんなに好きで見てくれる人がいたらどんなにいいだろう_

強烈な平良の気持ちに清居は心を開いていくが、素直になれず、「きも」「うざ」の言葉でばっさり切り捨ててしまう。

それさえも清居がくれた言葉だからと、嬉しそうな平良が見ていて好きでした。

パシリで購買に行ったとき、やるよとお釣りをもらうと清居からもらったものだからと大事に取っておくところとか、確かに気持ち悪いけど愛しい。

卒業の時、何か言うことないのかと問う清居に平良は何も言えず、清居は平良にキスをする。

清居にとっても平良にとっても初めてだった。
卒業しても会ってやってもいい、と言いたかったが言えず。
それでも連絡が来るだろうと思っていた。

あんなに好き好き言っていたくせに、連絡1つ来ない。
気にしていた清居だったが、平良はお情けのキスだったと勘違いをしてしまう。

字数が足りないのでこの辺りで……

ドラマCDから入り、想像よりもずっと良くてこれは原作を!!と読み始めたらすごくよかった。

時間が取れず読むのに時間がかかってしまいましたが、読んだあとは幸せな気持ちと続きが待ち遠しい気持ちでいっぱいです。

盛大にネタバレしておりますが、ネタバレ見ずに読んでもらいたいです!!!!!

早く4巻読みたい
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