このレビューはネタバレを含みます▼
ヘリの音、雪山が見えて映画みたいな臨場感がありました。恋心が育つわかりやすい可愛さとか、体育会系のメリハリがあり、緊張緩和で読ませるこの作家さんらしさがあったのですが、文章上手ゆえに落ち着きすぎてしまい、悪く言えば枯れ面が目立っちゃって、星4個としました。この作家さんは文章が上手で印象に残る話が多いのです。なので、代表作と言える山岳をテーマにしている「恋してる生きていく」「天国に手が届く」と繋がっている話の後でたまらなくなって「天国」の方を読み返してしまい、フレッシュ感と比較して落ち着いた感じになってしまったのかもしれません。