Brave ―炎と闘う者たち―
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Brave ―炎と闘う者たち―

楠田雅紀/小山田あみ

献身愛

ネタバレ
2021年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 炎がトラウマの消防士ってどうなんだろう、火事場でボーっとされては怖くて任せられないんだけどって正直思いましたが、このトラウマと向き合い克服していく過程も読みどころのひとつでした。忌むべき力を最後の最後で最大限に発揮し人命を守れた事で、自分自身もジェイクから守られていた事に気付くクライマックスはイラストも含め胸熱でした。封印されていた記憶が戻るたび、そこには必ずジェイクの存在があり、全身全霊を捧げてくれていた事に気付けて本当によかった。イサムを見守り寄り添い続けてきたジェイクが健気で強くて魅力的でした。読後、ジェイクの印象が強烈すぎてイサムの人物像がおぼろげです。主人公がジェイクの魅力の陰に隠れてしまった感はありますが、BLとミステリーが上手く絡んだ読み応えのある一冊でした。
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