友達が良かった。

ヒロインはお嬢様育ちですが、意外な努力家で堅実でした。それが逆に災いして、御曹司ヒーローのプロポーズに応えられないばかりか後ろ向きな考え方を持つ女性に。過去の事実としてサラッと書かれていますが、彼女は幼い頃に母親を亡くし、通り魔に刺されたり、実家が倒産したりと、トラウマになりそうな事を淡々と乗り越えています。

ウジウジ系のヒロインかと思っていましたが、友達にも指摘され、自分でも気付き、前向きになっていくところが良かった。ヒーローは、終始ヒロインに一途だったので安心して読めました。最後は幸せになれて良かったです。

欲を言えば、王道でまとまり過ぎていたと言うところ。番外編ででも、もう少し、2人が両思いになってからの様子も読みたかったな。