このレビューはネタバレを含みます▼
買ったまましばらく寝かせておいてやっと読み出し、そして一気に読み応えました。なぜ寝かせておいたかと言えば先生のお話は非常に痛い内容のストーリーが多い為、私自身の心の準備が必要なのです。でもこちらは今までの「痛い」とは違う質のもので、今の地球上で起きている様々な事象ともリンクして心に刻まれて離れなくなってしまった凄いお話でした。貧困や差別、あって無いも同然の人権、でもその中で精一杯生きる人々が「生き生きと」というのは可笑しな表現かもしれませんが私にはそういう風に受け取れました。たくさんの登場人物が脇役を含めて出てきますが、その全ての人達がとても感情豊かに描かれている素晴らしい作品でした。