赤のテアトル
」のレビュー

赤のテアトル

緒川千世

正に「テアトル」

ネタバレ
2021年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一貫して儚く美しい世界が出来上がっていて、まるで1本のフランス映画を観ているようでした。ただ、観終わった後にどんよりすることが多々あるフランス映画と違うのは、きっちりハピエンに仕上げてあるところ。目が逝っちゃってたユーリの表情が、とても穏やかになっていて、読後感良かったです。メタファーがパンプスとスニーカーっていうのも、個人的に靴好きの私には最高でした。イメージはやっぱりル◯タンでしょうか?
それにしても、ミハエルとカルロスの関係にはビックリ!というか、ユーリ、ただのトバッチリ…結果、それで全てから解放されて、アダムと幸せになれたのですが。オジサマ2人の関係も、目指すところが違っていたものの、お互いに想いやっているのが伝わってきます。
あまり漫画を実写化したものは好きではないのですが、この作品は映像化されたものが観たいと思いました。
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