このレビューはネタバレを含みます▼
世の理不尽に抗いたい。誰しも1度は思ったことがある事だと思います。
途中までは家族を救うため何度も世界をやり直し、誰も死なない完璧な時間を作る話だと思っていました。予想は外れましたが、それ自体は別にいいんです。
ただこれまで丁寧に描かれていた登場人物達の苦悩や焦り、豊かな感情表現を無にするように、10巻から打ち切り宣告されたのかと思うほど急展開になってしまいました。時間能力がまた移動したことや、優を捕まえるしかないという結論に至った理由や展開をもっと丁寧に描いていたら違う印象になったと思います。