よきヒモとよき飼い主【バラ売り】
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よきヒモとよき飼い主【バラ売り】

未散ソノオ

なんて愛おしい人たち

ネタバレ
2021年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんです。紙媒体の新刊で読みました。感涙です。この感動の気持ちは、今すぐに綴りたい、と思いましたが、電子単行本版がまだ配信されておらず、やむを得ず単話版にレビュー投稿。時間置いて書くよりは、今感じた事を今伝えたい気分です。お初の作家さんにしてボロ泣きしました。
きっかけは、紙本の表紙のメロンが幸せそうな笑顔に見えて、惹かれて手が伸びました。決して万札に惹かれたわけではありません(笑)
天然無垢で無邪気なメロン。危機感なくヒモになるわ、初のエッチ捧げるわで、もぉ心配。しかも大阪・上新庄の子。えぇ?マジか?親近感しかない。母親気分でハラハラさせられるメロン。だけどこれほど愛されキャラはいないくらい、素直で健気でひたむきでいじらしい。軽く棲み家をみつけたヒモなんてもんじゃない。拾ったモンティもそう感じたはず。人生どこでつまずくなんてわからない。急に襲い来る借金生活。お金の心配しながら、仕事に全力注げないのも更なる不安材料で、逃げ出したくなるような事実です。きっとメロンがいなかったら、押し潰されていたんじゃないだろうか。借金の力になりたいメロンが必死で、ホントにいじらしくて愛おしいんです。周りの仲間たちも優しくて温かい。メロンのたこ焼き屋は、いつしかみんなの希望に見えてきました。トントン拍子に進まないのが現実で、辛かったです。1人で背負いきれない苦しみを、分け合えたらそれだけで心が軽くなります。まさしく『よきヒモ』で最高の恋人です。彼の存在に救われた思いです。幸せになって欲しいですねぇ。たこ焼き屋さんの成功を祈るばかりです。初読み作家さんにして、最高の作品見つけました。幸せ~
粉もん大阪の味・たこ焼きをどうぞ召し上がれ。さっ、買ってこよう。
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