太陽が見ている(かもしれないから)
」のレビュー

太陽が見ている(かもしれないから)

いくえみ綾

漫画なのに、文学的。

2021年3月8日
いくえみ綾さんの絵と名前は知ってたけど、作品を読むのはこれが初めて。
初見の印象は「漫画なのに、まるで詩か小説、あるいは無音映画のような世界観」。
世間に少女漫画家は数あれど、突飛なストーリーやキャラクターへ依存する事なく、これほど起伏の少ない日常(第一巻時点)を漫画として読ませる表現力が凄い。セリフも人物も動きも伴わない日常光景のコマに横たわる奥行きは、さながら『行間を読ませる』小説のようでもある。
まだ一巻読んだだけだけど、とりあえず2巻目読もう。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!