JAPANESE CHESS【単行本版(限定描き下ろし付き)】
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JAPANESE CHESS【単行本版(限定描き下ろし付き)】

NewYork

どうしてこんな難しい題材に手を出したのか

ネタバレ
2021年3月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 将棋に限った話ではないが、こういうのは監修なしにやるもんじゃない。このレベルの人が高難易度の題材に手を出しちゃ駄目ですよ。ページを割いてる割に将棋シーンは薄っぺらいし、肝心の漫画のほうも画面がぎこちなく迫力がない。何故昔(具体的にいうと『月下の棋士』以前)、特に昭和の頃などは子供も含め多くの日本人がさせた馴染み深いはずの将棋というボードゲームの漫画が非常に少なかったのか、こういう漫画を見ると非常にわかりやすい。『ヒカルの碁』や『3月のライオン』などでボードゲーム漫画に馴染みのある人が増えた今となっては信じられないかもしれないが、囲碁将棋漫画は鬼門だった。知識が必要となるだけではなく、就寝時と同じかそれ以下しか動きのないものを題材にするには高い漫画力が不可欠。或いは将棋以外のところで頑張るならいいのだが、いかんせんそちらもいまいち。ゲーム外での場面(しかも肝心要のBL部分)ですら上手く描けていない人が手を出してはいけないジャンルなんですよ、ボードゲーム漫画っていうのは。でもカラーはお上手で、表紙がとてもいいので★1つ増やしました。
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