ありふれたチョコレート
」のレビュー

ありふれたチョコレート

秋川滝美/夏珂

1巻のみ こんな会社嫌だなぁ&社会人失格

ネタバレ
2021年3月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ うーん。
素直にレビューするとお仕事ものとしても恋愛ものとしても今一つ。
会話のテンポ、ヒロインのキャラクターや逃げる感じは好きですが。
まず、ヒーローが会社というものを私情で動かしたり私物化しているような行動が目につき、社会人としてあり得ないです。
愛ゆえの行動?であればもっと早くヒロインに直接アプローチしたら良いのでは?あと、社長令嬢の件ももっと上手くできたでしょ。
ズルズル引っ張るから期待を持たせることになるんでしょ。
社長令嬢自身はいい子だと思いましたが。
そして社長… 邪魔なヒロインを個人的な感情で左遷させようとするってw パワハラ酷くない?
ヒロインは仕事が出来るらしいのにそこを評価しない会社。。酷い会社ですよね。訴えていいレベル。
そもそもこの会社ってなんなんですかね?登場人物たちがやりたいようにやってるところを見ると中小規模のよう。コンプラよ…
何を得るものがあってヒーローは所属してたの?って感じ。
ヒロインにしても、ヒーローの懐刀とか周りから言われてるようですが、正直具体的に仕事ができているようなエピソードが弱く感じる。なんか、作業は早いんでしょうけど。
随分昔に書かれた小説だから違和感を感じるのでしょうか。
ちょっとオフィスのイメージが古いです。
転職先に関しても然り。
なんだかご都合主義でリアルなお仕事感はなかったです。
社会人経験があまりない人や中小の事務職の人が想像する総合職の仕事っぷりのような。。

あとこの小説全体を通して登場人物が他の人物の設定を説明するような表現が気になりました。
前に触れた通りヒーローは仕事ができる設定でしょうが私にはそう見えませんでした。こんな上司は迷惑です。下手したらセクハラ案件になるし。
設定を裏付けるような表現をもっと物語として盛り込んで欲しかったです。
このキャラクターはこうなんですよ!と説明だけされてもピンと来ない。

恋愛ものとしても数年も近くにいて、いい大人が何をしているんだか。
ヒーローのキャラ設定的に数年間も何もしないっていう部分についてちょっと説得力が薄いです。
ヒロインも本当にヒーローが好きなのかしか?自分に自信がないという設定にも程があります。
お仕事部分がめちゃくちゃなのだからせめて恋愛部分は魅せていただきたかった。
チョコレートの表現も今一つ響きませんでした。
辛口でごめんなさい。
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