気付いたら人生について考えさせられている





2021年3月22日
主人公のエルフ・フリーレンの、飄々としてみえて実は暖かい性格が何とも言えず魅力的です。魔王を倒した後という設定も、倒す前の緊迫感や、登場人物が殺し殺される殺伐とした話がないのでとても読みやすいです。人と人との繋がり、残す者と残される者の葛藤、大切な事を大切にし続ける事の難しさが、暖かく優しいストーリーで描かれています。ふざけているようで真面目で、意味がないように見えて意味がある、そういった場面を見つける度、何とも言えなくじーんとするのです。何度も読み返したくなり、その度に「どう生きるか、何を成して何を残すか、どう死ぬか」と自分の人生にも思いを馳せてしまう、そんな秀逸な作品です。

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