faker[フェイカー]
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faker[フェイカー]

千代崎

執着攻めが萌えます

ネタバレ
2021年4月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ なに?すごい!初お目見えなの?すごい、スゴい!
たぶん、読まれた方全員が、クオリティーの高さにびっくりしたのではないでしょうか。絵、表現力、ストーリー展開、エロ、どこをとっても抜け目なしの完成度。もう、次の連載に心がはやります。
仕事が出来て、毒舌で後輩をまくし立てるクールビューティー・瀬川。美貌と身体で仕事しているかのようにゲスな噂をたてられる一方、隠された秘密には上司・阿部との不倫がある。5年ですよ?5年も弄ばれて、適当にあしらわれても、まだ追う気持ちがわからない。愛を求めてるというよりは、5年の年月を無駄に出来ない執着と、存在価値を求めたのかな、という事でしょうか。そんなゲス、見下すだけでいいのにね。振りきれない自分が嫌で仕方ないと思います。そんな瀬川にまとわりつく部下・三上。
ニコニコしているようで笑ってないしたたかな男。何を考えているのか、わかりにくいミステリアスな雰囲気にゾクゾクします。自分を見せずに、隠された瀬川の心を暴いていく三上が、怖くもあり、面白いんです。そうやって瀬川の雁字搦めになってる心を解放している気がします。三上が瀬川にハマったきっかけも、恋している想いも丁寧に描かれていて、執着の意味が納得です。瀬川が三上に落ちていく様も、阿部がどうでもよくなっていく過程と合わせて面白いです。二人の心の動きや変化がわかりやすくて、感情移入もしやすい。ホントに良く練り上げられた作品で最高の仕上がりだと思います。
最後の三上の告白こそが誠実そのものです。キュンとしました。瀬川も嫌いだった自分自身も愛せますね。めちゃくちゃ面白かったです!
なにってワケじゃないですが、後輩・幸村が可愛い。
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