その若き皇帝は雇われ皇妃を溺愛する 合本版【初回限定SS付】【イラスト付】
奥透湖/芦原モカ
このレビューはネタバレを含みます▼
帝国皇帝18歳×皇妃25歳。亡き先帝の希望で下級貴族三女である15歳のヒロインが8歳の皇帝と″雇用契約結婚″をする。お妃問題が起きないよう貴族達をおとなしくさせる道具になる代わりに、実家への侯爵位授与、皇妃として雇われるヒロインには給与が支給されるという契約だった。城で対面した幼くも賢明な皇帝を姉として守ろうと決意するヒロイン。いつでも一緒にいて話をしたり遊んだりと姉弟のように過ごす日々は、結婚からわずか半年後に突然終わりを迎える。軍事同盟の人質として出立する別れの日、幼い皇帝は強くなってヒロインを必ず取り戻すことを誓う。それから九年後、状況が変わって帝国に戻ってきたヒロイン。20歳になるまでは側妃は迎えないと粘って、ずっと帰りを待ってたヒーロー。七歳も年下の夫を持つ=身分は″皇妃″だけど、男女として愛し合うことはないと誰しもが思っていた。再会したその日、浮かれまくるヒーローと成長した姿に戸惑うヒロインとの温度差が切ない。部屋に戻ってから行った、結婚の誓いのキスが二人にとって初キスというのに萌えた。早く彼女を守れるような大人になりたくて努力してきたヒーローに対し、無意識に大人になりたくなかったヒロイン。皇帝として、家族としてではなく、一人の男として愛してくれるのを待つヒーローは尊いなぁ。帰国から3ヶ月、相思相愛で蜜月に入った矢先に皇妃付き侍女として側妃候補の少女が来る。ヒロインと同じ黒髪碧眼の容姿に、養父である伯爵の思惑を感じて嫌悪するヒーロー。少女が伯爵の指示により色々画策するも、ヒロインを溺愛するヒーローの気持ちは全くぶれない。皇子と皇女が生まれた後もラブラブな二人でよかった
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