男子高生の嫁
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男子高生の嫁

田久よう子

教師の妻より高校生の夫のほうが大人

ネタバレ
2021年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 年齢が10以上離れていたり、しかも女性が教師で夫が生徒で婚姻理由も生徒の更生救済から始まったし恋愛経験皆無の教師の妻だからこじらせてるのはわかるけれど、それでも普通は30半ばにもなっていたら恋愛ゼロ人生でも様々な人生経験していたら、自分の気持ちや彼への恋愛感情に普通は気づくもの。教師だからお堅いからという言葉では片付けられないほど不器用過ぎるので星3にしたいところ、他作品でもっとダメなのに星3にしたたので星4にしました。農家体験の辺りから両想いになってちゃんと結ばれたのに離婚を考える辺り、自分が重荷になると考える辺りは訳わかりません。ただ高校生やまだ若い人達には親や祖父母の介護ということにはピンと来ないかもしれませんが、そこまで考えて預金口座も作っていたというところは流石大人で社会人の考え方だなと。ただ、彼の言うように彼を子供扱いして最初からは解りっこないと決めつけて対話から逃げているヒロインは、それは恋愛をこじらせているというより教師としても大人としても「相手と腹を割って話をしてちゃんと気持ちを聞くこと、伝えること」という大原則大前提を無視している段階で教師も大人も失格に思えます。孤独を知ってるヒロインのくせに一度手元に置いて心を通い合ってる彼を離婚イコール捨てる(ように見える、思われている)のは余計に彼を孤独の闇に突き落とすことになるのがなぜわからないのか?作者はその辺りの心理描写が甘いのではと思います。そしてやはりちゃんと結婚式もしてみんなに祝福されて、農業学校も卒業して福島に戻って農家を継ぐべく新生活を始めるところまで描ききって最終回にすれば完璧だったと思います。
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