能面検事
」のレビュー

能面検事

中山七里

静かなる能面の周りは特大嵐が吹き荒れる

ネタバレ
2021年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 感情を一切出さない能面のような検事の事務官になった女性が主人公です。主に、その女性目線で物語は進んでいきます。
能面検事のワードに萌えを感じて読み始めたのですが、しっかりしたミステリーで、じわじわ起こる出来事があとに続く伏線であり、萌えは最後に一気にやって来ました。なんとも息がしづらいような重い事実と共に。
能面検事である不破は感情が無いかのように粛々と検事の職務を遂行していきます。対する事務官の美晴は希望に満ち溢れ親近感のわく女性であるため、対照的な不破の無表情に、もどかしさと得体の知れない不気味さを感じました。
語彙力がないからうまいこと言えなくて申し訳ない。でも思うのは実写でもアニメでもいいから映像化して欲しい!と思う。もうねえ、本当に不破が魅力的なんですよ、なんともたまらない感じで。最後まで読んでみると、能面だった不破の心の中にはどんな思いが渦巻いていたのか・・・あぁ愛おしい。
ストーリーには全然関係ないけど、不破検事に眼鏡をかけてる描写はないが、絶対かけてると私は思う!眼鏡で余計に感情わからない系だと勝手に想像して読んでましたw。
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