侵蝕する愛 通勤電車の秘蜜
」のレビュー

侵蝕する愛 通勤電車の秘蜜

かのこ/天路ゆうつづ

非現実的ではあるけど

ネタバレ
2021年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ あとがきによると、デビュー作を大幅に加筆修正されたものだそうですが、前作を先に読んでいたので、味わいがまったく変わっていて驚きました。電車のなかでの痴漢行為(たとえそれが合意の上でも)が始まりだったために、純粋に惹かれあっていくのに、後ろめたい二人の気持ちが、切なく感じてしまいました。かのこ先生は食事の場面の描写がとてもお上手なので、二人のデート場面が美味しそうで羨ましかったです、本題とはずれますが。イラストも官能的で美しかったです。小説を読んで空想の世界に遊ばせてもらえたという非現実的な読後感が残りました。
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