バートレット英雄譚~スローライフしたいのにできない弱小貴族奮闘記~
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バートレット英雄譚~スローライフしたいのにできない弱小貴族奮闘記~

上谷岩清/桧野ひなこ

ほめるところがない…

ネタバレ
2021年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず主人公の名前、かなり衝動的で、立場のある人間の判断とは思えない。
ワンクッション置いた名付けではあるけれど、まず疑問を持つだろうし、三男なら貴族は理解すると思う。これが問題無くなる方法があるが…、解決法と前後しているので釈然としない。
ストーリーに関しては、後々話を大きくしていくし、結果的に良かった流れになる(持っていく)だろうけど、1巻時点では家庭内の不和を広げて被害を拡大した話です。
そして領地での作業の試行錯誤は、初めから「何とか使える」でなく「まあ使える」以上で面白みがない。
文章は単調で、唐突に情感を出してくるけれど、前置きも別にない(弱い)ので余計不自然に感じる。
単語や表現なども間違いというほどではないけど、正解ではないと思う部分がそこそこある。
あと絵は(少女?)漫画的で良いと言いたいけれど、文章とは開きを感じる。
異世界系でよくある顔面の平均レベルが高いとかの記述が特になく、半端なくモテない人として見るとえらく美化されてるんだなという微妙な気分になった。漫画ならお調子者=なかなかモテないで簡単に納得できるけど。
要するに絵は上手いけど合っていない。
他にも、兄との関係は転生者的に立ち回ったけどダメだったという文章もないから文中にあった父親の述懐通りに受け取るしかなく、転生者(年上)としてなんかせえよ
としか思えなかったし。
領民の命に関わることも事後承諾などなど、上手くいくと考えるのがなかなか難しい作品。
おもしろさで言うなら☆3くらいだけど、ほめる部分がなかったので☆は2つにしました。
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