赤と白とロイヤルブルー
」のレビュー

赤と白とロイヤルブルー

ケイシー・マクイストン/林啓恵

現代ifのBL

ネタバレ
2021年4月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 普段あまり海外BLは読まないのですが、こちらは表紙イラストが気になって購入しました。 舞台はオバマ大統領後に米国初の女性大統領が就任したら、というif世界。ちょっと受け攻めがハッキリしていない書き方なので主観ですが、視点は終始、攻め(と思われる)の大統領令息アレックスで進みます。なので相手の英国王子ヘンリーがこの場面でどう思っていたか、というのは本人の申告と主人公の推測でしか分からないのですが、そのぶんヤキモキさせられて、すっっっっごくドキドキしました。二人とも二十歳超えているのですが、二人が恋に落ちたのが(たぶん)十代前半だったせいか、とにかく甘酸っぱい。 でも、そこに出てくる身分差や国の違い。傍に居る為に超えなきゃならないのが先ず海で、その次に家族や周囲、そして世論。恋に浮かれていられるのも束の間、ただでさえゴシップを狙われている二人がゲイカップルという最大のスキャンダルを前に、何度も折れそうになりながらも必死に関係を続けようと頑張る姿に心打たれました。身内に絶対的な味方が居たのが良かった…。 個人的ツボは、二人とも末っ子で「姉を守りたい」という年下男の子の信念を持ちながらも、姉の方はどちらも全然守られてくれない強い女な所です笑 それと翻訳者後書きに「映画化決定」とあったのでとても楽しみにしています!!
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