男装令嬢の不本意な結婚
」のレビュー

男装令嬢の不本意な結婚

咲宮いろは/もり/紫真依

幸せになってほしい!!

2021年4月30日
読めば読むほど続きが気になる展開でとても面白かったです。すぐに2巻が読みたいです、待ち遠しい…。

話の流れは、男装してた頃に仲良くなった友人と女性姿で再会したものの、上手く「あの時の男の子が自分だよ!」と伝えることができないまま、なぜか結婚することになったお話です(笑)
驚かそうとしただけなのに、あんな大事になって互いの名誉のために結婚って…そんなことある?!と最初は思いましたが
各キャラクターの心理描写がしっかりしていたので、貴族って色々大変なんだな…と受け入れることができました(笑)

何より6話目でパトリス視点の考えが明かされたのが良かったですね。
ただ単に名誉の為って言われたら「え?」って思ったままだったのですが、咄嗟にクリスの妹だと気づいて、亡き親友クリスの妹に自分のせいで不名誉を背負わせたくないっていう思いと、単純にクリスに似た容姿に「彼女も彼のように自分と仲良くなれる存在なのでは」と期待してしまったから、急に結婚なんて言い出したんですね。
それだけクリスのことを大切に想ってくれてたんだなぁと、心に染みました。
クラリスじゃなかったら求婚なんてしなかった、ってところが萌えポイントですね。

まぁクラリスとクリスは同一人物なんですけど。
世間に公開してる情報を信じてるのは仕方ないですね。もどかしい。
あの時、外野がわいわい集まってこなければ
クラリスの正体はクリスだよって伝えることができて、望まぬ結婚ではなく望む結婚ができたんじゃ…と考えてしまいますね。
最初からハッピーエンドになる道もあったのに、面白くすれ違わさせるなぁ〜と思いました(笑)

クラリスが辛くないように、というパトリスの思考もから回っていてヤキモキしますね。
パトリスがそばに居てくれないせいで、使用人にもなめられてるじゃんか!ちくしょー!頑張れクラリス…って気持ちで感情移入して読んでいます(笑)

でも2人の想い出の馬の話まで出てきたし、そろそろ気付き始めてもおかしくないんだけどな。
1巻は良い所で終わってしまいました。
早く気付くシーンが見たいです。
まさかまだまだすれ違わさせるのかな〜。クラリスの悲しい気持ちにシンクロして泣いてしまいそうです。

よくあるふわふわしたお話じゃなくて、真剣に生きてる彼らのお話は読み応えがありました。オススメします。
騎士になったミカエルもどうしてるか気になる(笑)
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!