ブッダ(カラー版)
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ブッダ(カラー版)

手塚治虫

カラーで読みたくなり購入

ネタバレ
2021年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼児期〜小学校低学年頃まで自宅に8巻だけあり、ふと懐かしくなってカラー版を購入。
ヤタラのように純粋なキャラ、今では描ける作家なんてほぼ存在しないのでは?
王子という立場でありながら実は母が奴隷出身という衝撃の真実、巨人が本当の母のように慕っていた人物を看病の末に亡くす、実の母を他の女奴隷達と同様に殺すことを決行させられる王子の葛藤など、幼児期に読むにはハードルの高い内容でした。
でも昔の時代の王子など、幼児が好みそうな要素も一応有るのかも?
漢字にルビが無いのに、何故読めたのか謎。
同作者の「三つ目がとおる」も漢字にルビが無く、いちいち「これ、なんて読むの?」と家族に質問していた記憶がありますが、「ブッダ」はその手の記憶が無いので、てっきり難しい漢字にもルビが有ったのかと思っていました。
好きなキャラはルリ王子とヤタラ。
「巨人獣」もそうですが、巨人男性は顔が極端に悪い設定かつお尻がプリプリですね。
私が幼児期に漫画・アニメで見た印象的なお尻といえば、ヤタラと「ダーティペア」劇場版CMのユリくらいしかいない気がします。
醜い顔という設定のヤタラが時々イケメン(とまではいかないけど)になってるのは、妙にリアル。
鏡で自分の顔を見てると変な時とまともな時があるので。
カラー版は水滴や涙が水色に縁取られるので、泣いているシーンで涙が目立たず、泣いていることに気が付きにくくなるのは少し残念ですね。
特にこの8巻は登場人物の涙に意味のある巻なので。
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