このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買いですが、なかなか私の読解力では、理解するのに難しい作品でした。
沙樹がうっかり入ったゲイバーで出会ったリーマン幸村。この二人の心の機微が見えにくく、難しかったです。
沙樹の姉の駆け落ち、ゲイである友人、これらに対して『無関心』と言う表現が適当なのかわかりません。反対せずに受け入れてる事、深入りしない事が無関心と言うのでしょうか…うーん…
幸村に対して好奇心が働いて、関わる内に別の感情が生まれても不思議じゃない。なぜ初めから、終わりを迎える恋と考えてしまったのかわかりませんが、離さず持っていた一欠片のパズルのピースが、沙樹の心を表しているようです。
幸村は、あらゆる事がきっちりとしていないといけない『拘り』があり、それを自覚しているのも苦しい事だと思います。誰かに壊して欲しいけど、壊される怖さも知っている。自分自身で雁字搦めになる事が一番苦しいはず…沙樹が闇から抜けた光だったんでしょうねぇ。『無関心』と『拘り』の対比が面白いです。
離れていても心が探す本物の恋。やっとたどり着いた先に、静かに燃え続けた愛がありました。穏やかな大人の恋です。今なら半額。5月6日まで~。