転生悪女の黒歴史 小冊子付き特装版
」のレビュー

転生悪女の黒歴史 小冊子付き特装版

冬夏アキハル

小冊子はいつものラブコメ

2021年5月2日
6巻の内容もこの作品らしくぶっ飛ばしていて良かったです。
自身が厨二の時に描いた物語の中に転生している為、急に忍者とか出てきても、自分で作ってんだからそりゃなんでもありだよね、って受け入れやすい世界観なのがいいですね(笑)

6巻はヨミがいかにイアナのことを大切に想っているのかが伝わってくる、ヨミがメインなストーリー展開でした。
毎回1巻ごとに問題が解決するので、次の巻までモヤモヤしなくて済むのは良いですね。
その分少し踏み込みが浅いまま、ふわっと進んでいってるような気はするので、2巻くらい使ってもう少し深いエピソードをそろそろ入れてくれても良い気はしますが。

基本この作品は、恋愛っぽい雰囲気になるとすぐにコメディで流してしまうので
ガッツリとドキドキできるようなシーンはあまりないのが残念です。
イアナと関わった人々が、徐々にイアナに惹かれていって
逆ハーレム絵図になりつつあるのは、妄想を刺激してくれて良いんですけどね。
妄想じゃなくて現実でもう少し見たい(笑)

おまけはかなり充実しています。
そのキュンとくるシーン、シーモア限定でいいんですか…?と困惑するほど。

本編がシリアスな分おまけでラブコメしてるんだと思うんですが、こういうの普通に本編に入れてほしいなぁ。
おまけとなると、あくまでifのように感じてしまって、本編では実際にこんなシーンなかった=登場人物はこんな風にイアナに対して、実際には独占欲も嫉妬心もないんだよ
ってことになっちゃうんじゃないかと不安になります。
もっと本編で萌えたい!!

今回の6巻本編について思ったことは、ソルはイアナに惹かれていることに対して無自覚なのかな?それとも認めたくないのかな?と気になりました。
今回の騒動で、次巻以降更に距離が縮まるのを期待しています。

ヨミがイアナを好きな理由も垣間見えましたが、結局「実は悪女じゃない」から好きってことにならないか?と疑問に。
厨二病の佐藤時代に、実はイアナは優しさを表に出す気がないだけでいい子、なんて裏設定絶対作ってないと思うんですけどね…。ちょっと無茶というか、これはご都合主義展開だと思いました。

小冊子目当てで特装版を買いましたが、ここでしか見られないような過激な展開が見れるのかと思いきや通常運転でした。
インタビューで言ってるボツになった過激なシーン、見たかったなー。
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!