夫はグレーゾーン 単行本版
」のレビュー

夫はグレーゾーン 単行本版

秋野さと

リアルです。

ネタバレ
2021年5月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ これだけ日常生活に支障が出ていれば、グレーではなく黒なのでは……と思う面はありますが、それだけ診断が難しいって事なんでしょう。大人の発達障害としてリアルです。
個人的な体験では、職場での生きづらさについて発達障害という原因がわかって安心する人が多いような印象もありますが、それを認められない拗れたプライドを持っている主人公の夫が、また、『こういう人いるよね〜』という感じでリアルです。こういうのって、本人の認識がないとどうしようもないけど、それに気づかない・気付きたくない人がいかに多いかも感じるので、そういう意味でもリアルです。
気分が悪くなるような言動の登場人物もいますが、全員が全員、『こういう人いるよね』という人です。
こういう人間関係しか作れない人っているよね〜、こういう職場の困ったちゃんっているよね〜、それを持て余してこういう事いう人いるよね〜、こういう義理の親族いたら耐えられないけどこういう人いるよね〜、アルアル祭りがこういう風に絡むとこんな地獄になるんだ……って感じで、面白いですし、リアルです。
3巻まで読んで、カサンドラ症候群ってこうやって作られてくんだ…って感じもしました。
非常に続きが気になります。
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!