恋つがいシリーズ
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恋つがいシリーズ

成瀬かの/みずかねりょう

2巻を読むと1巻の印象が変わる

ネタバレ
2021年5月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2冊でひとつの物語です。1巻は双子弟の楓と獣人(獅子)の話、2巻は双子兄の響の話。
最初にいうと、2冊読むなら必ず1巻から先に読まなきゃダメですよ!
というのも、シリーズ(相互リンクは余りしていない)で、続巻を読んで1巻の印象がここまで変わる事は余りないように思います。しかも悪い方に。
1巻だけ読んでいたときは主人公の楓が不憫で、楓が双子の兄である響に対して悪い感情を持つ事が気にならなかったのですが、2巻を読んでみたら、なんだか楓を好きになれなくなってしまいました。はっきり言って、弟気質丸出しのガキでしかない。自分の事しか考えられないめんどくさいやつって感じ。悪くいうと、被害妄想がかなりあるんじゃないかと勘ぐってしまいます。兄弟の中で誰かだけが可愛がられるなんて良くある話だし。(実際うちはが弟だけが母親に可愛がられてましたw)
これって、物語的に失敗じゃないですかね?それぞれ異世界の話だし、出てくる攻はカッコいいしでおもしろいのに、2冊になったとたん評価が急降下。
兄の話を読めて良かったんだけど複雑な気持ちです。だって、ちょっと前まで楓も好きだったのに、なんでこんな事に。
1巻は☆3で、2巻は☆4。それぞれのイラストは本当にステキでした。
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