徐々に深まる人間関係

ネタバレ

2021年5月3日

このレビューはネタバレを含みます▼ 淡々としているというか、初めから甘さを求める人にはドライな作風かもしれません。私も初めは「ラブが足りない気がする」と思っていました。そういうシーンはあるのですが、気持ちが反発していたり、ギスギスしていたり、甘く庇ったり独占欲を出したりと言うのが期待しているよりも少なく感じました。
それでもつかず離れず意識して……という状況から、だんだんと深みにはまって行くというか……。
ハラハラするシーンが多かったので、サクサク読めたのかもしれませんが、読み始めると止まらない感じで、途中で頓挫することなく読み終えてしまいました。
当初、イラストが淡泊な雰囲気であまり好きではなかったのですが、後半はあの絵がぴったりな気がして、セカンドシーズンからのイラストに違和感を覚えるほどには親しみを覚えていました。セカンドシーズンも読み始めたら、きっと新しいイラストも好きになって行くのだと思いますけどね(^^;)
テイストがあまりにも違ったので、脳内が混乱しました（笑）。
マ薬を摂取させられて、後遺症に苦しむシーンが印象的でした。
淡々とした攻めなのに、事前に医師に確認をした上で、苦しい期間を一緒に乗り越えようとする姿に、ぐっときました。分かりやすい溺愛行動は見せませんが、淡々としながら必ず守ろうとする姿がだんだん癖になってきます。
ちなみにセカンドシーズンに入ると、ファーストシーズンで色々やり合いながら築いた絆で、もう少し柔らかな関係になりますので、作風が好みに合う方は次のシリーズも楽しめるのではないかと思います。

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東陽さん

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