私、愛しの王太子様の側室辞めたいんです!
」のレビュー

私、愛しの王太子様の側室辞めたいんです!

悦若えつこ/天織みお

溺愛してるなら他の側室を作らないでくれ…

2021年5月4日
主人公はただの側室かと思いきや
王室とも交友関係のあった高位貴族の家の娘だったんですね。
不慮の事故で一人ぼっちになってしまった幼い彼女を放っておけず
王様が息子の側室にしたようです。
側室といっても、幼かったので兄妹のように仲睦まじく育った幼なじみの関係ですね。

そういう設定って萌える〜と思ったのもつかの間
彼女の後にあれよあれよという間に側室は増えていき、現在では7人もいるとのこと。
しかも、主人公であるローズマリーとはまだ関係を持っていないのに
他の側室とはすでに寝てるって時点で、個人的にはアウトでした…。

他の側室がローズマリーよりも年上で、閨事の適齢期だったとしても
自分だけを愛してくれない王子様なんて、嫌だなぁ。
まぁ実際に愛してるのはローズマリーだけなんでしょうけど、子供の頃から好きな相手が、王族とはいえ沢山の妻を娶っていて
自分はそのうちの1人だなんて耐えられません。

彼に失恋し続けているローズマリーがあまりに可哀想です。ローズマリーの為を思うなら、本当に側室をやめさせてあげてほしい。
それが無理なくらい、ローズマリーのことを好きだというのならば
最初から陛下を説得して他の側室なんて作らないでほしかった…。

しかも最初に身篭った側室が正妃になるっていう、国独自の決まり事まであるんですね。
閨事を別の側室達に先越されてるわけですから、妃争いについてもローズマリーは圧倒的に不利じゃないですか。
なんだかな〜と思う部分が多いです。
ユリシーズ様が魅力的なほどに、ローズマリー以外の女もいるくせに…とモヤモヤしてしまいます。

しかも1番最近側室になったばかりのケイシー様が「妊娠した」と言ってるのは衝撃ですよね。
彼女が嘘つきには見えないんですが…これで嘘だったら、更に衝撃だなぁ。
正妃が決定するほどのおめでたい話題なのに、秘密って言ってるのが少し怪しいですけどね…。

仮に何もかもが勘違いで、ユリシーズ様がローズマリーしか愛する気がなかったとしても
すでに迎えてる側室達に、もうお前らいらないから実家に帰れとは言えないでしょうし…(苦笑)
結局どうあっても、他に女がいる事実はやはり揺らがないんですよ。
主人公を溺愛するなら、寵愛するなら、主人公だけを見てくれるヒーローじゃなきゃ嫌です。

続きも読むつもりですが、展開次第では嫌いな作品になるかもしれません。
いいねしたユーザ26人
レビューをシェアしよう!