このレビューはネタバレを含みます▼
読み終わった後しばらく余韻に浸りました。清々しいというか、背筋を伸ばしてしゃんと生きなきゃ！と思わせてくれました。ちゃんと朝ごはん食べようと思いました。この作品の空気感すごく好きです。コマ割りや文字がけっこう多めだけど、それだけじゃなくて丁寧に描かれた背景や料理、小物で登場人物の気持ちを表すのも上手いなぁと思いました。歳を重ねて新しいことを始めることを躊躇してしまう野末さんと、そんな野末さんを引っ張ってくれる外川くんとの掛け合いにほっこりしました。野末さん可愛かった！ネクタイのくだりとか、わたしは野末さんのライフスタイルすごく好きだなと思いました。朝ごはんをちゃんと食べるのも家をきれいにしとくのも大事な仕事の一部なのって。大人の男性の日常をこっそりのぞいているような少しドキドキする感覚みたいな。心に残る言葉がたくさんあったし、男性同士の恋愛にお互いを思い悩む2人と、それを知った野末さんの同僚のやりとりにも考えさせられるものがありました。個人的に器屋さんでのエピソードがすごく心に残っていて、器と同じで人の関係にもいろんな形があるんだなぁってじーんとしました。この2人を見ていると、どうかどうか穏やかに、でも時々スパイスがきいているような幸せな毎日が続きますようにって願わずにはいられません。最後の「なんだか最近、」にはやられました。
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