とある書店員の恋物語
」のレビュー

とある書店員の恋物語

たき猫背

3つの恋にトキメキます。

ネタバレ
2021年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いですが、『とりあえずキスしてください』に続き、フォロー様、フォロアー様のレビューきっかけで知った作品です。
書店員たちそれぞれの恋模様が、3つ読めちゃう嬉しい作品です。どれも胸の奥のざわめきと高鳴りが止まず、読後感に余韻があります。
樽谷のcase:お年寄りにも優しい人気者の樽谷(28歳)DK健太郎(17歳)にアドバイスして以来、懐かれた様子でしたが…
まっすぐに気持ちをぶつける健太郎が眩しくて、清々しいんです。戸惑う樽谷の頭の中がぐ~るぐると渦巻いてるのが、可笑しくて、可愛くて。
恋は年も性別も関係ない。自分の気持ちに正直に。可愛い恋が生まれました。
古賀のcase:荷物を届けてくれる配達員・朝比奈に恋心を寄せる古賀が、ほんの数分でも会える楽しみ。うん、うんわかるよ。些細な事でも嬉しくて。うん、うんそうだね。思いを込めた言葉が、種を撒き、朝比奈の心の中で芽を出した。キャー、心が通い合う素敵な恋でした。
江見のcase:鈴木のキャラが面白くて、インフルエンザ鈴木の恋がないかなぁ、って思っていたのでラストのお話嬉しいです。しかもキャラがたつ。
過去に心ない言葉と関係で傷つけられた江見。トラウマが恋の自信を失くしてしまうなんて…
鈴木がとことん男前で、包容力があってカッコ良かったぁ。自分自身の魅力さえも信じられない江見を、大きな愛で包み込む。ジーンとしました。

三者三様、素敵な恋です。いい作品に出会えて嬉しいです。先生の描かれる切なさだとか、幸せの笑顔とか心に刺さってホントに素晴らしい。好き。
同じ書店内でカップル率高いですが、書店員・絹見さんが羨ましい腐女子でした。そうだったのね。
『その好きほんと。』も読みまーす。
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