魔術師シルヴァンの店
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魔術師シルヴァンの店

池玲文

何度でも読み返してます

ネタバレ
2021年5月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 池先生の発想力と世界観に敬服するばかりです。さらには繊細に描きあげた、美しい絵に惚れ惚れします。表紙はもちろんの事、開いた最初のカラーイラスト。かき集めてイラスト集を出して欲しいくらいです。(8人の戦士も美しくて眼福です。)願い叶ったら迷わず買っちゃいます。シルヴァン様の魔術でお願いしたいくらい。
お話は2組のそれはそれは、可愛くてすごく素敵な恋物語です。すご~く好き。ほんと好き。
隣国で奴隷として扱われて来たティム。命からがら逃げ延びて、助けてくれたのは魔術師シルヴァン様。ティムの無垢で汚れのない心に魅了され、命を吹き込んだ。ティムもまた心を奪われ…
嘘でもいいから愛して欲しい、愛されたい。欲のないティムのただ一つの望みに胸がギュッとなる。
媚薬を使ってでも、去る覚悟をしても必死な想いが胸を刺しますね。
シルヴァン様が、誰にも見せない素顔を見せ、誰にも聞かせない声で愛をささやく。はぁ、感動。
イケメンだわ、デレるわ、えっちぃわ、シルヴァン様ってば!ティムも可愛いし、愛されて良かったぁ。

二組目もモダモダした大人の恋にやられました。
お人好しで優しい金融業のエリークとしっかり者の従業員ヨハン。エリークがヨハンを好き過ぎて、ちょっとフェチ(笑)
ヨハンの座る椅子になりたい。江戸川乱歩の『人間椅子』を思い出しました。椅子になって、温もりに浸りたい…キャー、あぶない。気持ちはわかるけど。
とにかくエリークのモダモダ、ワタワタが可愛いです。そばかすヨハンもキュート。
意識しあった二人のもっと進んだ関係が見たいですね。

蜘蛛が苦手ですけど、蜘蛛猫は可愛いかった。ちゃっかり者の商売上手なお父さん。いいキャラです。
カバー下もきれいで、えっちで面白かったぁ。
この作品は、もっともっと広げて欲しい。
あとがきの『またお会い出来ますように。』を信じて楽しみにお待ちしております。
素顔な作品をありがとうございました。
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