このレビューはネタバレを含みます▼
18歳初恋の人の息子・俊×34歳父親代わり会社員・一聡というかなり禁断に近い二人の恋愛です。なので橋野一聡は自分は俊の父親であり続けたいと恋心を封印し、俊は品行方正な息子でいなければと恋心を封印します。両想いながら結ばれない恋。そんなふたりのギクシャク感、一聡の葛藤が小説ならでは綺麗に上手く表現されており、もどかしい気持ちになりました。
でも大丈夫。この物語の真打、大宮がいますから。大宮が俊×一聡を幸せにしてくれます。自らを犠牲にして。
大宮がもし一聡をずっと想い続けているとしたら、これがかなり切ないです。好きな人の恋を草平の時、俊の時と2度も応援する。その間15年。そのうち10年、一聡を抱いているのに一切振り向いてはもらえず一聡はいつも俊を見ている。
切なすぎる大宮の片想い。こちらも是非堪能してみてください。