Dジェネシス
」のレビュー

Dジェネシス

之貫紀/ttl

web版にもある※(注釈)へ↔ジャンプは良

ネタバレ
2021年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ なろう系の中の「頭が良い人の作品」という色が出る中で読める部類の珍しい作品(報告書みたいな文ややたら平坦な文などがある中で)。
文章構成が良く、ウィットがあり、話も興味深し面白い。
ワールドワイドな感は好き。ずっと日本にいるけど。
しかし、決して悪くはないしむしろ良いけれど文章自体が特別に面白いとはならなかった。
絵は文句無くプロレベルで、3巻の最後にある聖堂の絵(資料)は文中で見たかった。
書き下ろし部分も良いんです…ですが、1巻に自衛隊さんの話が入ったことでちょっと切れが悪いような気もする(話自体は良い)。まあ巻を通して物語的には色々起こっていますが、読み手側はそう盛り上がらないせいかもしれません(個人の意見)。すごい作品とは感じるけれど。進行上の大きな差異はweb版でネタバレ早いなと思っていたので書籍の方の舵取りは良いと思います。☆4.7 //
あと個人的に思うのは、ダンジョンの中で分かりやすく一番不可解な存在に対しての科学的アプローチがそうないもんか?とどうしても思う。なんせ(弱いし)無限に居るので失敗も考える必要はない、とりあえずぶっかけるでOKなので。
しかし文中も合わせて考えると、やはり他所はそういうアプローチはしなかったという考えにくい結論になってしまう。
一方で、そもそも何かよくわからないモノなのは他も同じなので、ソレにも「とりあえず…」でもいいくらいですが、それは話がつまらない方にしか行かなそうなので全然良い。
あるいは浅層ゆえにファクターの強度や影響が薄いために裏技的に効果が出たとするとか?
一番しっくりくるかも?なのは、存在が能力に依存しているからとかなら、パーンな状態から他は逃れられるか?
// 追記。//
5巻。
書き下ろしは今回微妙。
頭を抱えることなら連続してもいいけど、まずい事態が連続するとちょっと冷めてしまう。その時の会話とか。以降で作者が美味しく調理してくれると願っています。
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