地獄楽
」のレビュー

地獄楽

賀来ゆうじ

感無量

ネタバレ
2021年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料で読み始めてからはや数年、ついに最終巻に立ち会いました。
情無用の御用侍、反対方向に同じくらい無慈悲な忍びの衆といった(それでも)人間たち、そして全く人間ではないのに不思議と人間臭さを持つ異形の者たちに囲まれて、画眉丸と佐切を中心とした武の達人たちが織り成す魂の交流と死闘を描いた怪奇冒険譚。
数々の悲劇を経て、希望を絶たれそうになりながらも、最後まで失わないユーモア、ある意味での心の余裕、その人間としてのありよう、潔さ。
何度も反芻したくなる、素敵な物語でした。
出会えたことに感謝。
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