このレビューはネタバレを含みます▼
久瀬龍之介。どんな攻めだ…と思いました。人間のクズか…? あぁ、このヒト、生まれてくる時に神様がヒトとしてのココロを入れ忘れたのね…くらいのことは思いました。いや、ホントに。久瀬くんを好きになる、訂正、好きでい続けられる晴琉くんって、心臓は鉄で出来てるのかな?有朔くんの心配や腹立たしさ、ものすごく分かる。私も有朔くんに全面的に同意!!…と思ってました。前半までは。
後半、久瀬くんが自分の気持ちに気づいてからは、流れも空気もガラリと変わって、甘いこと、甘いこと。久瀬くんは、もはや別人。前半の粗塩対応の彼の態度にムカムカした経緯があるだけに、後半の晴琉くんに執着する久瀬くんには、感慨深いものを感じました。久瀬くん、成長したね…。
切なさもキュンキュンも甘々も堪能できて、大満足の1冊でした。晴琉くん目線、久瀬くん目線、両方読めるので2人の心情が分かりやすい上に、小見出しが内容を要約してくれているので、さらに読みやすかったです (^^)
とりわけトラブルとかがあって距離が近づくタイプの話ではなく、2人の心の変化を丁寧に追ったストーリー展開です。それだけに2人の会話や考え方に感心や納得できる部分もあり。特に、ラストの辺りなどはリアルに共感できました (^^) 歩みよりって大事!