このレビューはネタバレを含みます▼
スパダリ感半端ない外相ヘイダル(攻)と記憶障害を持つ踊り子サーニヤ(受)の物語。
最初の出会いは最悪ですが、それがヘイダルの良心を呼び起こしたので結果オーライかな。サーニヤはクズな兄から搾取されているので凄く不憫なんですが、ヘイダルもある意味相当不憫でしたよ。愛を確かめ合っても再三サーニヤが記憶障害を起こしてヘイダルを忘れてしまう現実って、ヘイダルにとっては相当堪えると思うから。けど、最終的に記憶が定かでなくても感覚というか心が覚えているっていうのは素敵でしたね。
体格年齢身分に差がありまくりですが、そんな些末な事を屁とも思わない攻めの溺愛が全くブレないので安心して楽しめます。記憶の上書きができないという記憶障害ストーリー、イラストも2人の雰囲気に合っていました。ちなみに別作品のお話が入っていますがほんの数ページほど。私は余韻に浸りたかったので未読です…